別れさせ屋と、探偵業の実態

近年、探偵業のネット広告で目にするようになった『別れさせ屋』。
『〇ヵ月以内には別れさせます』と驚くような見出しがあります。
別れさせ行為は、結論から申しますと違法とは言えないまでも、極めて違法性が高い行為を行っている場合があります。
【別れさせ屋の手法】
依頼者の多くは、ターゲットとなる人物の配偶者であり、夫(妻)の浮気を止めさせる事、縁を切らせる事を目的としています。
別れさせ屋の活動は、ターゲットの行動パターン、趣味、嗜好などを把握し、ターゲットが好むタイプの異性(工作員/以下、Aと記す)を送り込みます。
次に、Aはターゲットと恋愛関係に発展するまで、自然なシチュエーションで接触を繰り返し、終盤にはターゲットが浮気相手とデートしている場面に、偶然を装いバッティングします。
Aは、2人に別れるよう迫るというわけです。

こうした別れさせ行為を『九州探偵調査業協議会』や、その他の厳格な探偵協会では推奨しておりません。
理由は簡単です、依頼者の為にならないからです。
別れさせ行為の工作は、いつかターゲットも気付きます。
そうすれば依頼者のイメージは大きく損なわれ、結果的には配偶者との信頼関係は壊れ、願っていた夫婦生活には戻れなくなります。又、お金の面に於いても負担が多いのです。
有って無いような料金形態で『もう少しで別れさせる事が出来ますよ』といった甘い言葉に乗ってしまうと、再契約の繰り返えし・・・なんて事も。
目先に捕らわれず、正攻法で証拠をきちんと取って堂々とお話を進めた方が良いとの結論に至りますね。

次に、大手と言われる探偵社の内情。(マル秘のお話)
一般の方が探偵社を選ぶ一つの基準に、会社の規模があると思いますが、実は探偵社の殆どが、一つの事業所に調査員が3~5人程度なんです。(私が知る限り)
そして、大手と言われる会社には大きく分けて2種類あります。
一つはフランチャイズシステムを構築している会社。もう一つはインターネットに広告だけを打ち、調査業務は全て下請けに任せる会社です。
主観ですが、フランチャイズシステムの組織は技術研修や情報交換も頻回に行われ、ハイレベルな探偵社が多いと感じております。しかし、下請け任せの探偵社は調査費用も高額な場合が多く、調査報告書のレベルにもバラつきがあります。
当然、下請けにも優秀な探偵と、アルバイト探偵が存在するからです。

このような背景から、探偵社選びには様々なSNSを参考にされると良いと思います。
私自身は九州探偵調査業協議会の会員社さんや、その他、地域に根付いた探偵社さんのブログやフェイスブック等を拝見しておりますが、やはり地域性の高い探偵社ほど、調査機材の研究や、機動力(バイク等)に於いても、群を抜いていると感じております。
これから調査をお考えの方は、SNS等たくさんの情報から、ご自身に合った探偵社をお選び頂ければと思います。