遠隔撮影の利点と注意点

こんにちは、あいざわ調査室です。2025年の最後のブログ投稿になります。

年の瀬もせまる中、寒さもより一層しみる時期になり、探偵さん達も極寒の夜の街で凍えながら張込みされている事と思います。

それもこれも、ご依頼者にとって最も重要な浮気の証拠撮影を成功させるためであり、より鮮明で正確な写真や映像を撮るために、あらゆる撮影方法を駆使しなければなりません。

この撮影方法の最新手法として、近年用いられるようになってきたのが「遠隔撮影」です。

遠隔撮影とは

巷の探偵会社では、複数の調査員が市販ビデオカメラや一眼レフカメラ等を用いて、尾行・張込み時に現場に張り付いて撮影することが一般的です。

ただ近年では、携帯モバイル回線やインターネット環境、ネットワーク対応カメラの発展によって、調査員がカメラを現場に設置して、離れた場所からリアルタイム映像や画像を見ながら撮影する「遠隔撮影」が使われるようになってきました。

未だ探偵業界においてこの遠隔撮影ができる会社は1割もいないのですが、この遠隔撮影の大きな利点として、現場に調査員を常駐させず無人化できるので、調査員の存在を対象者に悟られにくくなり、また、調査員が現場に長時間張り込む必要もなくなるので調査員の負担も大幅に軽減できます。

また通常の撮影方法では、尾行・張込み時に調査員が対象者や第三者に不審に思われるリスクが存在しましたが、この遠隔撮影で複数台のカメラを仕掛ける事によって、調査員が離れた場所から現場のリアルタイム映像をいつでも確認できるので、調査業務の費用対効果の向上とリスクの低減に加え、調査の成功率も格段に向上させることができます。

遠隔撮影の注意点

探偵業務は、探偵業法をはじめとして刑法・民法などの各種法律の規制を受けますので、もちろん遠隔撮影についても法令順守して行うことが求められます。

遠隔撮影を間違った方法が行えば、プライバシーの権利や肖像権を害したり、盗撮と判断されるリスクも常にありますので、適法な範囲で遠隔撮影を行う必要があります。

また携帯モバイル通信回線を使用するので、遠隔撮影のシステムは少し複雑で取り扱いが難しい部分もあります。例えば、現場によって電波状況が悪くなったり、カメラやモバイル機器のバッテリー切れが起こったり、機材トラブルが起きたりする可能性も低くありません。ですから、遠隔撮影を行う場合も、現場での調査員の従来の証拠撮影と組み合わせて運用します。

当協議会加盟員さんも、通常の証拠撮影と組み合わせて遠隔撮影を運用されている方もいますので、ぜひ信頼してご相談されてみて下さい。