探偵が見た世相文字

沖縄県那覇市の探偵調査会社あかり事務所から投稿します。

今年もあとわずかになりました。厳しい寒さが増してきました。

南国沖縄でも今年は、とても寒い年の瀬になりそうです。

皆様、十分ご自愛ください。そして健康で安全に越年されますようご準備ください。

今年の世相を表す漢字は「金」でした。

パリオリンピックでの日本人選手の活躍による「金メダル獲得」や世界遺産に登録された「佐渡金山」そして新紙幣の発行など明るい話題も多かったですね。

しかし、その反面では、政治家による裏金問題や闇バイトによる強盗事件が多発しました。

そして、円安や物価の高騰など庶民泣かせの暗い話題も多くなりました。昨日ガソリン価格も値上げされました。

確かに全て「金」が絡んだ年でしたね。

漢字以外の世相文字であれば、「SNS」ではないでしょうか?

SNSが出現してすでに数十年たってはいますが、大きな問題点が取り上げられるようになりました。

「選挙でのネット合戦」「悪質なウワサやニセ情報」「犯罪者の悪用」「誹謗中傷いやがらせ攻撃」「子供のスマホ中毒」「運用元プラットホームの情報漏れ」など悪い側面の話題が多い年だったと思います。

IT企業の中でも独占的なGoogleやYahooなどの検索サイトでは、いまだに企業のホームページを独自の基準によって順位づけして表示しています。

そして最上段には「スポンサー広告欄」を設けて、入札による高額の広告料を得ています。
(詳しくは、九州探偵調査業協議会サイト内ページをご覧ください。)

検索サイト側は、広告掲載の審査も甘く、誰でも入札し広告宣伝が可能な無責任な状態が続いています。

探偵業界でも多額な広告宣伝費を投入し、その分、調査経費を圧縮した雑な調査しかしない不誠実な探偵が増えています。

先日、大手数社の「脱毛サロン」の倒産が、報道されていました。

破綻した企業の中には「男性専用脱毛美容サロン」を全国展開していたところもあるようです。

この業界も探偵業界と同様にネット広告における入札金額の競争激化による同業者間の共倒れが起きたようです。

探偵業者の件も脱毛美容サロンの件も結局、被害を受けるのは「お客様」になってしまいます。

これは「ネット広告の大罪」とも言われていますが、企業側だけの問題ではありません。

インターネットでの独占的なIT企業やプラットホーム運営企業にも厳しい規制が必要だと思います。

来年の干支は「乙巳(きのと・み)」とても縁起の良い年です。

末筆ながら、本年中頂戴したご厚情に心より感謝し、皆様のご隆盛をお祈り申し上げます。

新年も九州探偵調査業協議会会員をご愛顧くださいますようお願い申し上げます。