ボイスレコーダーで浮気の証拠採りは、お勧めしません!
浮気調査のご相談に来られた奥様から、
『浮気しているのは間違いないのですが、証拠が採れないのです』
『夫は警戒心が非常に強く、絶対にバレない様にしているのです』
『今まで、探偵会社 数社に依頼したのですが、皆さん「浮気してない」と言います』
そこで、奥様に浮気を確信している理由をお聞きすると、
『夫の車にボイスレコーダーを仕掛けていたのですが、浮気相手を車に乗せている時の様子が録音されたので、浮気は間違いないのです』
と話されたので、ボイスレコーダーに録音された音を聞かせてもらいました。
録音された音は車のドアの開閉音と雑音、そして車外の交通音と雑踏の音でしたので、この音を持って浮気しているとは言えない事をお話ししました。
浮気を確信している奥様は
『分かりづらいかも知れませんが、この部分の音は女性が乗り込んだ時の音なんです』
『間違いありません』
と言われます。
この様に、「浮気」を疑っている妻や夫は、ボイスレコーダーに録音された音(雑音)を浮気の証拠と思い込んでいる為、「浮気の証拠を採りたい」「浮気相手が誰なのか知りたい」と探偵会社の門を叩きます。
探偵会社で行動確認の調査をした結果、「浮気の事実は確認されない」との報告を受けても、ボイスレコーダーに録音された音(雑音)を「浮気」と確信している妻や夫は納得がいかず、さらにB探偵社・C探偵社とあちこちの探偵社に調査依頼する事になります。
相談した探偵会社が信頼おける会社であれば良いのですが、収益を上げる事しか考えていない探偵会社だった場合は、ご相談者の不安な気持ちや情緒不安定さに付け込んで、ただの雑音を「この音は確かに浮気していますね!」と、さらにご相談者の不安を煽る営業トークで高額な調査契約を結ばせます。
ボイスレコーダーに録音された生活音(雑音)を、既に「浮気と確信」しているご相談者にとっては、浮気の事実が確認できなかったと言う探偵会社の調査結果を素直に受け入れられず、夫が巧妙に浮気しているからだと思い込んでいます。
夫や妻の浮気を疑った時に、直ぐに探偵会社で調査を実施していれば、その調査結果を素直に受け入れることができたのではないでしょうか。
ボイスレコーダーでの証拠採りに話を戻しますが、
浮気を疑った妻や夫が「浮気の証拠」を採ろうとして、室内や車内にボイスレコーダーを仕掛けたりしますが、どんなに性能が良いボイスレコーダーでも、仕掛ける場所は目立たない場所であり、分からない様に細工したりする事から、録音された音・会話の多くはクリアーに聞き取れません。
例えば、室内にボイスレコーダーを仕掛けた場合、
室内の様子・会話は仕掛けた場所次第となりますので、録音される多くの音は、玄関ドアが開いただけの音、ソファーに座った音、テレビの音、クーラーの音、ちょっとした独り言など日常の生活音が録音されます。
その様な生活音でも、浮気を疑っている側から聴くと、浮気相手を自宅に招き入れた音と思い込むと同時に、録音された音一つ一つを浮気相手との音と結び付けて、
『やっぱり浮気している』
『女を自宅に連れ込んでいる』
と妄想に妄想を膨らませます。
また、車内にボイスレコーダーを仕掛けた場合、
録音される多くの音は、ドアの開閉音、座席の擦れる音、カーラジオの音、運転時の独り言、咳払い、車外の交通音、街並みの騒音などですが、この音も浮気を疑っている側から聴くと、同じように妄想を膨らませて「浮気」をしていると思い込むのです。
平穏な日常を送っている場合は、そのような生活音(雑音)を耳にしても気にも留めないのですが、「浮気」を疑っている妻や夫からすると、録音された生活音(雑音)の全ての音が浮気相手との間で生じる物音として聴き、妄想を逞しくしていきます。
運よくクリアーな会話が録音出来た場合は良いのですが、上記に記したように録音できた音の殆どが生活音(雑音)であり、その生活音(雑音)を全て浮気に結び付けても雑音は雑音であり、何の証拠になりません。
ボイスレコーダーに録音された音声が、浮気の証拠として採用されるかどうかは、録音された内容次第によります。
ボイスレコーダーに録音された音声が証拠となるケースでは、
夫や妻が浮気の事実を認めた時の会話の録音や、浮気相手と性行為をしていると断定できる音声、肉体関係がある事が明らかな音声・会話などが証拠となるようです。
しかしながら、ボイスレコーダーに録音された内容だけでは、証拠能力としては弱いと言うのが一般的ですので、浮気が疑われる他の状況証拠と組み合わせる事で、確かな浮気の証拠となります。
ボイスレコーダーでの証拠採りは『百害あって一利なし』です!
パートナーの浮気を疑って悩んでいる妻や夫のお気持ちは理解できますが、ボイスレコーダーでの証拠採りは、妄想が妄想を膨らませ、仕掛けた側の心を徐々に蝕んで行き、精神状態が不安定なものとなり、最悪の場合「うつ病」となっていくケースが多々ありますので、ボイスレコーダーを利用した証拠採りは、お勧めできません。
夫や妻に浮気の疑いが生じた場合は、ボイスレコーダーでの証拠採りは控えて、浮気の疑いがある夫や妻の日々の言動を観察する事から始めましょう。
浮気の状況証拠が得られたら、まずは夫婦問題に強い弁護士や信頼できる探偵会社にご相談される事をお勧めします。
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