探偵としての完成・習熟はいつなのか?

尾行・張り込みの現場、調査員になりたての頃は非常に興奮したものでした。

24時間態勢で2・3日張り込んでも平気だった20代前半、1日一現場どころか、掛け持ち応援等で月に40件現場あたりこなしていたでしょうか。

とにかく今では考えられないようなローテクの時代、GPSなんてものは無く、個々人の力量に頼った調査は、調査員の力量と集中力に因る処が大きく、結果の成否を分けました。

今の時代の調査員たちはとても耐えられないのかなと思います。

休み何てものは無く、現場の合間を見ての報告書作成など、休み返上で仕事に取り組むブラックな職業、それがザ・探偵さん。

しかし、このような時代に探偵として注力し技術を磨けた事は、今の自身の習熟に大きな力になったと感じています。

当時からこれまで、全ての現場に常に全力投球できて来られたかと言えばそうとも言えません。

やはり3年目あたりで、一度は大きな壁・山場がありました。

毎日の現場に飽き、辛く、イヤになる、そんな時があった若さ故の苦難の時期。

興奮していた現場も当たり前となった頃から、探偵としての仕事への向き合いが本格的に始まったのではなかったかと、今ながら過去を振り返り感じ得ています。

10年経った頃より、経験則からくる直感のようなものが冴え、長くこの業に就くどの探偵もが感じる自身の力量がベストである種の才能を持ち合わせているのでは無いかと云う域に入った様にも思います。

それすら達観し業歴27年目、50歳を前に少しずつ感じる体力の低下を補完してくれるようになって来た機材。

このタイミングで機材の技術発展や小型化などが進んでくれた事で、探偵としての道のりを更におもしろくし、体力を補完、探偵人生の寿命も延びるであろうと感じています。

探偵も力量だけのみならず、依頼人との信頼関係が重要である事は承知していますが、それも現場の結果が根底にあればこその信頼関係。

人として様々な感情と言葉掛けと共に少しでも依頼人を勇気付け、人生の苦難を乗り越える一助になれればと願うばかりです。

50歳を前にどう業態が進んで行くのか気にはなりますが、幸い私には加盟する協会があり、失礼ながら志を同じくする探偵の先輩方がたくさんいらっしゃる。

その背中を見て、自分自身が進む方向性を模索出来る恵まれた環境にいます。

これからも一案件、一現場を大切に、依頼人の皆様と共に泣き笑い、少しずつ成長して行ける様尽力して行ければと願っています。

 

株式会社帝国法務調査室
代表者 山口 健
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